胸いっぱいの馬と音楽と暇なはなしをあなたへ・・


by tigger3939
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カテゴリ:路上( 4 )

給料日を五日前につき、おなじみの金欠ゴールデンバット。

今日から3連休というとどめをさされる前に半年ぶりに路上に奮い立った。

金欠の理由はケンシロウが弱すぎる事と、サトシンが競輪祭でコケた所にあるが、そんな事を考えながら歌いに行ったら、ギターのハードケースに入るのはあぶくゼニ。

自分が一生懸命歌うから金が入る。路上の金は汚い金ぢゃ無い!!
路上に出るのは金よりもとびっきりの一期一会を求める為でもある。

と言いたいものの、金がすべてじゃないなんて綺麗には言えない。

そう、今夜俺が求めたのは善じゃなくゼニなんだ。

とまぁゼニの効用力について考えながら都内某駅へむかって夜汽車は走るのです。あっ!


3連休前の花金というか花木。

コートを羽織った悲しいサラリーマンやOLがわんさか。

彼らの財布の紐を緩めるべく、よだれを垂らしながらチューニング・・・。

「寒いでしょ。がんばってね。」

いきなり千円入った!!

0時過ぎのネカフェ金確保である。

基本的に発声練習として、Gの歌から歌うという決まりがあり、ブルーハーツの「夕暮れ」、モンキーズの「デイドリームビリーバー」を続けて歌う。

声が通ってきたのを僕ちゃんの喉に確認し、Aの歌へ移行。ブルハの「青空」など。

ここから2パターンに分かれる。

フォークにいくかロック系にいくかで客つきがかわるかわる。

ふと今日という日を振り返ったところ、職場でトイメンに座ってる上司が浜省のマニアックな曲を口ずさんでいたのを思い出し、ロックというか浜省に移行した。

あんまり思わないが、人生はおもしろいものである。

浜省大好きサラリーマンが5人きやがった。

飛び交う夏目漱石&野口英世。

給料日前にして、一気に財布が活気付いた!!

声が枯れてきたので長渕でトドメを刺す!

ハマった。昨年の有馬記念の3連単の配当が払い戻された。

みなさん、今夜はほんとにありがとう。

それと去年長渕の桜島見に行ったなんて嘘ついてごめん。

おかげで携帯料金払って、日曜にS体育館に行くことができますわ。

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今夜のセットアップリスト

・夕暮れ(ブルハ)
・デイドリームビリーバー(モンキーズ)
・青空(ブルハ)
・ロクデナシ(ブルハ)
・ベースボールキッズロック(浜省)
・今夜はごきげん(浜省)
・路地裏の少年(浜省)
・東京(浜省)
・丘の上の愛(浜省)
・こんな夜はI miss you(浜省)
・とんぼ(長渕)
・勇次(長渕)
・桜島(長渕)
・STAY DREAM(長渕)
・乾杯(長渕)
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by tigger3939 | 2005-02-11 01:01 | 路上

歓楽街のど真ん中

「もうこれはフロッグでも、なんでもない!2冠達成ぃぃ!!!」

サニーブライアンは俺の中で無敵のまま引退しやがった。

クソッ。

「一番人気はいらない。一着が欲しかった。もう夢みたい。」

名手大西騎手は語る。夢じゃなくて現実なのに・・。


学生時代に競馬にハマると金が欲しくなる。

アルバイトもしてみたものの、任務完了後のカラオケや飲みやらで大赤字を喰らった。

そこで考え出したのが、いわゆるストリートミュージシャン。

好きな曲歌って、たまに金もらえるんだから、こんなおいしいことは無い。

しかし、ネーミングはカッコイイが、就職しないで小遣い稼いでる奴等をフリーターなんて呼ぶようなもの。

実際はただのネクラの暇な奴等だ。

普通では無い。そりゃぁそうだ。外出てギターかき鳴らして歌ってるんだもの。やりたいことを思いっ切り楽しめる空間である。そんじゃそこらの人間には真似できないだろう。

それに加えてうちらは無敵だった。見知らぬ人になんか聞かれれば、自己中であり得ない説得力のある意見を何でも言える。
その客が好きな曲を歌って立ち止まったからという前提ではあると思うが、みんな納得してほのぼのと帰っていってた。

ところが、客によく言われるのが、「ギター貸してぇ。」

団体客の目立ちたがり屋に多い。

そんな奴を見るとネクラならでわの不思議な優越感に浸ることができる。

こいつは一人では何にもできない。団体でいて、実際に珍しい事をやってる奴を見て、初めて行動してやがる。

俺らにとっちゃ、クズ以外の何者でもない。


まだそんな路上が流行っていない時期は非常にボロかった。

金曜土曜で最低3万は稼げた。

いくときなんか1時間で8万稼いだこともある。

吉田拓郎の「人間なんて」をブッ続け40分。

競馬資金なんてもんじゃない。貯金もできるくらいボロかった。


タイミングのいいときなんてチューニングしているときに1万もらったこともあった。

その時はプロ思考をあきらめた瞬間でもあったが。


しかし、世の中そんなに甘くない。

ゆずだかカスだかタンカンだかあんみつ姫みかんだか訳のわかんねぇコンビが売れ始めた。

爆発的に路上野郎が増えだす。

もちろん、冒頭で書いたクズ野郎ばかり。一人じゃ何にもできねぇからギャラリーを何人も連れてきて騒ぐに騒ぐ。

暗黙のマナーもぶち壊されてゆく。

となると通行人がうざったがるのは避けられない。

一気に金回りが悪くなった。


街にはいろんな曲が街頭放送で流れていたが、深夜の俺らはまさにそれであり、その街の夜の風景の一部だった。

年に何回か地元に帰るが、もうほとんどその頃に歌っていた人達はいなく、時代に余されたガラクタが相変わらずタンバリンをかき鳴らし、下手糞なハーモニカを吹いてマニュアル通りのハモリで流行歌を歌っている。


でも不思議なものだ。平日の深夜なんかには、昔のストリートミュージシャンがポツリと出てきて、「缶コーヒーを飲みながら」なんていう曲を歌っている人もたまにいる。



全国の路上音楽のルーツは、平日や日曜の深夜で静かに呼吸をしているのかもしれない。
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by tigger3939 | 2005-01-28 00:17 | 路上

だからここにきた

大量のお客さん

vitacha さんのブログに路上での客について書かれていた。

自分も北は札幌、西は大阪くらいまで、歓楽街を中心に歌いに出ることが多いが、路上は大声を出してストレスを発散できる有意義な世界である。

また、そこにいなけりゃ一生出会うことは無かったであろう、素晴らしい人間と接触できる反面、死にそうになったこともある。

いったい、いつ、どこで、何者が現れるか分からない。

黒いカリスマ・蝶野がまれに、「俺の新パートナだ。出てきやがれ!!」
と言うのは大体想像できるものの、それが野上彰だった様なもんだ。

つう訳で、何組か紹介していこうと思う。

つうか紹介する。ちょっと危ないネタもあるが・・・。


高3の秋。

3人組で、うちの地元では比較的頭のいい高校に通っている奴らが登場。
缶ジュースを長時間咥えて目が死んでいる。
と、最初にいた女の子2人組みに無理やり缶ジュースに綿を詰め込み、吸引させているではないかぁぁ!!
ラリる女の子。悪いがそこは大爆笑したが、ドがすぎるので、路地裏に主犯を連れてって闘魂注入。
誰もいなくなった俺のテレトリーには、プラモ製作中の臭いが充満していた。


19歳の夏。

「眠らない街、すすきのにも朝はやってくるんじゃぁ。」
レスラー体系の酔っ払いオヤジ。
とにかくなんでもいいから、井上陽水の心もようを押してくる。
気合で歌う。
でも、「オラァ!デケェ声出しやがるんじゃぁ!あんたの気合はそんなもんじゃないけんねぇ」
涙を流しながら何度も叫ぶ。
今までの思い出が走馬灯の様によみがえった瞬間・・・。
しかし、歌うのをやめた後、1万円くれたので、治療代に。


18の夏。

明らかに泥酔している暴走族達約50人。しかも一人も知らないので絡む余地も無い。
選曲がまずかった・・。
歌うは魂のリンダリンダ。
そこはまさに修羅場と化す。(冗談じゃなくて本当に。)

彼らがマイた後、あらゆるガラスの看板は割れ、彼らが来る前に俺の前に座って、拓郎の祭りのあとなどをしみじみ聞いていたサラリーマンのオヤジの財布の中は空っぽになっていた。


思い出すと全部おもろい。冒頭でも書いたように、素晴らしい人々に出会う反面である。

なんかデカい街で歌っても、ポリがでしゃばりすぎてこんな事はまず無い。

深夜の路上は基本的に自由な世界なんだから、そんなに縛らなくてもいいよなぁと、過去を振り返ると毎回思う。
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by tigger3939 | 2005-01-26 21:53 | 路上

夜光虫

尾崎が好きである。

またー会うー日までぇー♪

例外では無い。いい曲である。でも、この人ぢゃ無い。


もとい。


尾崎豊が好きである。

知らない曲は無い。無理して全部聞いた。

でも、必要な曲は全部では無い。後期になるにつれ、飽きてくる。

少年時代の俺らに社会や人間の汚さ、人を愛する大切さを教えてくれた尾崎。さぁ、大人になる俺らに、今度は何を歌ってくれるんだろう?

酒と麻薬に溺れて死にやがった。

「うっそぉぉぉん!」

使いすぎ!サンエイサンキューじゃないんだから・・。


もとい。


尾崎豊の曲が好きである。

きっかけはあった。とあるライブビデオで、

「みんなー!俺を愛してくれるかぁーい?!」

リクエストにお答えした。愛してみた。

80年代に良い歌謡曲など無い!と言いたい所だが、良い曲が少ないと言った方がいいのだろうか、逆に素晴らしいミュージシャンはズバ抜けている。

好きな歌手はたくさんいるが、すべてやぶいて原点を覗くとブルハと尾崎になる。

脱フォークソングを迎えていた俺は、やはり屁理屈というダイヤモンドは捨て切れなかったらしい。ほんと、佐藤洋一郎みたいだね。


もとい!


尾崎は聞いた。死ぬほど聞いた。そこまでは聞きたくなかったが・・。

寝酒は磨という焼酎。寝曲はダンスホール。

ダンスホールなんか死語であり、見たこともねぇのにトキめいていた。

酔ってしゃべりすぎた女がまたしゃべる。「金がすべてじゃないなんて 綺麗には言えないわ。」

そうか。

路上に出て街の風景を歌う。

田舎なのにビルなんて無いのに。人もそんなにいないから、追い立てられてもいないのに。

心を込めて叫びながらfor get me notも歌った。

「初めて君と出会った日僕はビルの向こうの空をいつまでも探してた。」

うちの高校の窓からビルなんて見えねぇ。見えるわけ無い。俺の町にはビルは無ぇ。

いつの間にか、一部社会人の間で、尾崎君なんてあだ名をつけられた。

クスリもやってねぇのに気分が悪い。

そんな中、先輩たちがほかの場所で浜省を歌う。

興味が無くても、毎週聞かされりゃ本物をテイステェングせざるをえない。

「もうひとつの土曜日」・・再生。


稲妻が走った。

尾崎の比じゃない。俺の中じゃ、無名だが本物だ。(山王高校バスケ部)

どんどん曲を仕入れて、コンポをグルグル回した。

目が回ってきた。光で読み取りすぎて、CDが磨り減っていった。

聞けなくなっちゃった。


ウソは良くない。


あくる日、路上で歌っていると、俺ファンの会社員達が来て、曲を聴いたあと、つぶやいた。

「あぁ、なんか前よりうまくなくなっちゃったね。残念!!」
                            ↑これはウソ。


今現在路上に出ることすら滅多に無い。

近頃目標が無くてドンヅマリしてるから、また近々騒ぎに行こうかなぁ。


人に何かを聞かれたら、こう答えよう。体裁つけながら。


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心をこめながら名曲を歌う路上の人達
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by tigger3939 | 2005-01-25 22:09 | 路上