「僕が大阪へやってきた夜、御堂筋はまるでレース場で心斎橋はこの世の人だまり。
ここを真夜中にうろつく僕にはなんの地位も将来も約束されてはいない!!」
2月も押し迫ってきたのでなんて無理矢理な理由でストレス発散の為に大阪へ行った。
大阪は面白い!!あそこで楽しめない奴は、日本中どこへ行っても楽しめる訳がないのです。
2年前関西に住んでいた時もこの歌詞に共感していたが、人間そう簡単に成長するもんでもないみたい。
一昨年と同じくこれと言って生きる目標が無い俺にとっては、まだまだ抜け出せない歌詞であるみたいだ。
今回は同じ田舎から出てきてあくせく自動車なんかを組み立てながら暮らしている、発言がデンジャーな連と共に過ごした。
日常の中で心から笑えることなんてほとんど無い。
しかし、持つべきものは連れ、互いに何が面白いのかをもうほとんど知っている。
大阪駅の中央口で待ち合わせた彼は、あごひげを生やしていた。
「1ヶ月そってねぇでや。」
会って5秒でいきなり笑わせてくれた。
彼は夜勤明けに加え、昨夜から何にも食わない状態で中京らへんからやってきたので、新世界に行ってくいだおれることにした。
なんと行っても食い物が安い!
ミナミなんか行って高い金払ってうまくないもの食うよりましだってもんだぁ。
大阪にきたらやっぱたこ焼き(死語)。
300円ででかいたこ焼きが8個入ってるんだからもってこい。
まずは店の接客態度や焼き方などを2人で評価する。
「あいつ腕いいな。」
「また、あの優しさがこうやってお客さんを呼ぶんだべ。」
「つうか、ハッキリ言えばあいつら金もらうときだけニコニコしてっけや。」
「ほんとうにキタねぇ野郎ばっかりだな。」
腹が減ったので熱々のオクトパスファイヤーボールをほおばる。
「んめぇ!」
「あーうめぇ!」
「このたこ焼きまじうめぇな。」
「こんなうまいもん食ったことねぇ。」
「んめぇ。」
「つうか、どこにでもあるありきたりな味だっきゃぁ。」
「くったらもんで金取るなんてまじいやらしいな。」
彼といるとまともな会話は発生しない。むしろ、これが俺らの会話のベースである。
おととしくらいまでは彼と毎日いるような状態で、車なんかで外に出ては、人がポツリポツリといる海辺でその人にちゃんと聞こえるようにこんな話をしていたもんだが、彼は地元を出てきて益々話術に磨きがかかったみたいだ。
新世界に食いだおれに来た俺たちは、たこ焼き食い終わった瞬間に早くもくいだおれてしまった。
また、2人とも体調が悪く、大阪にくればお天道様が粋がっているから暖かいし体調も良くなるだろうと思っていたが、雪が降ってきたから怒りもとまらない。
腹いっぱいの状態で串かつを食いに言いった。
観光客には人気の店で、中にいる奴らが食い終わるまで外で待ってなけりゃぁならない状態だった。
「あいつら外に人待ってんの知ってで、意気揚々と酒ばがりのんでっけや。」
「所詮あいつらに優しい心なんてねぇんだべ。」
「ほんとに腐った町だな。」
「いやぁ串かつうまそうだ。」
「店の中にいる人達もみんな良い人そうな顔してるもんな。」
久々に会ったので会話も止まらない。
並んで待っていると、トイメンの店に、「オレンジジュース・パインジュース110円」と書いていて、汚ねぇオヤジが歓談していた。
喉も渇いてきたので買ってくることに。
「オレンジジュースふたつけねぇが。」
オヤジはいきなりグラスを手に取り、素手でカキ氷の氷をつかみ、グラスに入れ、あやしいペットボトル的な物に入っているジュースをそそぎ、
「110円や。」
「・・・。」
「もうひとつけれや。」
するとオヤジはいきなりグラスを手に取り、素手でカキ氷の氷をつかみ、グラスに入れ、あやしいペットボトル的な物に入っているジュースをそそぎ、
「220円。」
俺はグラスを並んでいる友達の所まで持っていった。
抱腹絶倒する友達。
持ち帰りのジュースをグラスで渡す店なんて前代未聞だ。
とりあえず乾杯。
・・・、なにかがおかしい。
単純にまずい。
並んでいるイラだちも加わり、怒りはピークに達する。
「あーうめぇ。」
「なんか酒が腐ったもの入ってる感じだよな。」
「つうが、みかん以外の味しかしねぇっていう所もまだいいところだっきゃぁ。」
「うめぇ。」
「ほんと、これで110円なんて気前もいいよな。」
と話をしながら全部下水溝に流し、グラスを返しにいった。
ほんとに新世界は面白い。なんにも考えなくてもネタがブンブン飛んでいる。
串かつもうまかった。
「ソース2度付け禁止」なんて書かれてある。当然である。一回噛んだカツをもう一度ソースに入れたらほかのお客さんに迷惑がかかる。
加えて、塩をつけたカツもソースにつけてはいけない。味が変わっちゃうもんね。
腹いっぱい串カツを食って、塩を十分に振った生キャベツをつまみながら、歓談する。
彼はキャベツをソースにつけながら食っている。
しかも一回食った奴を2度づけしていた。
「いぐらなんでも物には限度っつうものがあるべ。」
「俺自然といまやってだでや。」
その後ゲーセンに入ると、メダル貸出機に注目した。
「300円・メダル30枚 500円・メダル200枚」
狂っている。こんなことは滅多に無いので、
「おじちゃんメダル500円分!」
「ほんまありがと。今日はサービスしたるねん。」
200枚でも十分なのに、それに加えてどっさりメダルをくれた。
こんな気持ちのいい気分になったのは久々。
「ほんとここの店ハブリいいな。」
「俺らいつまでもここで遊んでる訳にいかねぇのに、嫌がらせのようにくれだっけや。」
「まだ300円より500円の方がメダルの量多いのも、なんとしても500円踏んだくろうって魂胆なんだべ。」
「まじここの奴らのやることきたねぇな。」
大阪に到着してからまだ2時間くらいしか経ってないというのに、笑いすぎて腹がおかしくなってきた。
ここを真夜中にうろつく僕にはなんの地位も将来も約束されてはいない!!」
2月も押し迫ってきたのでなんて無理矢理な理由でストレス発散の為に大阪へ行った。
大阪は面白い!!あそこで楽しめない奴は、日本中どこへ行っても楽しめる訳がないのです。
2年前関西に住んでいた時もこの歌詞に共感していたが、人間そう簡単に成長するもんでもないみたい。
一昨年と同じくこれと言って生きる目標が無い俺にとっては、まだまだ抜け出せない歌詞であるみたいだ。
今回は同じ田舎から出てきてあくせく自動車なんかを組み立てながら暮らしている、発言がデンジャーな連と共に過ごした。
日常の中で心から笑えることなんてほとんど無い。
しかし、持つべきものは連れ、互いに何が面白いのかをもうほとんど知っている。
大阪駅の中央口で待ち合わせた彼は、あごひげを生やしていた。
「1ヶ月そってねぇでや。」
会って5秒でいきなり笑わせてくれた。
彼は夜勤明けに加え、昨夜から何にも食わない状態で中京らへんからやってきたので、新世界に行ってくいだおれることにした。
なんと行っても食い物が安い!
ミナミなんか行って高い金払ってうまくないもの食うよりましだってもんだぁ。
大阪にきたらやっぱたこ焼き(死語)。
300円ででかいたこ焼きが8個入ってるんだからもってこい。
まずは店の接客態度や焼き方などを2人で評価する。
「あいつ腕いいな。」
「また、あの優しさがこうやってお客さんを呼ぶんだべ。」
「つうか、ハッキリ言えばあいつら金もらうときだけニコニコしてっけや。」
「ほんとうにキタねぇ野郎ばっかりだな。」
腹が減ったので熱々のオクトパスファイヤーボールをほおばる。
「んめぇ!」
「あーうめぇ!」
「このたこ焼きまじうめぇな。」
「こんなうまいもん食ったことねぇ。」
「んめぇ。」
「つうか、どこにでもあるありきたりな味だっきゃぁ。」
「くったらもんで金取るなんてまじいやらしいな。」
彼といるとまともな会話は発生しない。むしろ、これが俺らの会話のベースである。
おととしくらいまでは彼と毎日いるような状態で、車なんかで外に出ては、人がポツリポツリといる海辺でその人にちゃんと聞こえるようにこんな話をしていたもんだが、彼は地元を出てきて益々話術に磨きがかかったみたいだ。
新世界に食いだおれに来た俺たちは、たこ焼き食い終わった瞬間に早くもくいだおれてしまった。
また、2人とも体調が悪く、大阪にくればお天道様が粋がっているから暖かいし体調も良くなるだろうと思っていたが、雪が降ってきたから怒りもとまらない。
腹いっぱいの状態で串かつを食いに言いった。
観光客には人気の店で、中にいる奴らが食い終わるまで外で待ってなけりゃぁならない状態だった。
「あいつら外に人待ってんの知ってで、意気揚々と酒ばがりのんでっけや。」
「所詮あいつらに優しい心なんてねぇんだべ。」
「ほんとに腐った町だな。」
「いやぁ串かつうまそうだ。」
「店の中にいる人達もみんな良い人そうな顔してるもんな。」
久々に会ったので会話も止まらない。
並んで待っていると、トイメンの店に、「オレンジジュース・パインジュース110円」と書いていて、汚ねぇオヤジが歓談していた。
喉も渇いてきたので買ってくることに。
「オレンジジュースふたつけねぇが。」
オヤジはいきなりグラスを手に取り、素手でカキ氷の氷をつかみ、グラスに入れ、あやしいペットボトル的な物に入っているジュースをそそぎ、
「110円や。」
「・・・。」
「もうひとつけれや。」
するとオヤジはいきなりグラスを手に取り、素手でカキ氷の氷をつかみ、グラスに入れ、あやしいペットボトル的な物に入っているジュースをそそぎ、
「220円。」
俺はグラスを並んでいる友達の所まで持っていった。
抱腹絶倒する友達。
持ち帰りのジュースをグラスで渡す店なんて前代未聞だ。
とりあえず乾杯。
・・・、なにかがおかしい。
単純にまずい。
並んでいるイラだちも加わり、怒りはピークに達する。
「あーうめぇ。」
「なんか酒が腐ったもの入ってる感じだよな。」
「つうが、みかん以外の味しかしねぇっていう所もまだいいところだっきゃぁ。」
「うめぇ。」
「ほんと、これで110円なんて気前もいいよな。」
と話をしながら全部下水溝に流し、グラスを返しにいった。
ほんとに新世界は面白い。なんにも考えなくてもネタがブンブン飛んでいる。
串かつもうまかった。
「ソース2度付け禁止」なんて書かれてある。当然である。一回噛んだカツをもう一度ソースに入れたらほかのお客さんに迷惑がかかる。
加えて、塩をつけたカツもソースにつけてはいけない。味が変わっちゃうもんね。
腹いっぱい串カツを食って、塩を十分に振った生キャベツをつまみながら、歓談する。
彼はキャベツをソースにつけながら食っている。
しかも一回食った奴を2度づけしていた。
「いぐらなんでも物には限度っつうものがあるべ。」
「俺自然といまやってだでや。」
その後ゲーセンに入ると、メダル貸出機に注目した。
「300円・メダル30枚 500円・メダル200枚」
狂っている。こんなことは滅多に無いので、
「おじちゃんメダル500円分!」
「ほんまありがと。今日はサービスしたるねん。」
200枚でも十分なのに、それに加えてどっさりメダルをくれた。
こんな気持ちのいい気分になったのは久々。
「ほんとここの店ハブリいいな。」
「俺らいつまでもここで遊んでる訳にいかねぇのに、嫌がらせのようにくれだっけや。」
「まだ300円より500円の方がメダルの量多いのも、なんとしても500円踏んだくろうって魂胆なんだべ。」
「まじここの奴らのやることきたねぇな。」
大阪に到着してからまだ2時間くらいしか経ってないというのに、笑いすぎて腹がおかしくなってきた。
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by tigger3939
| 2005-02-27 23:19
| 遠出